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1982年 小西六写真工業 フィルムカメラ
1982年に小西六写真工業(コニカを経て現在のコニカミノルタ、写真事業は現在のソニーのカメラ事業)が発売したカメラで、AF、AE、オートフィルムローディングを備えており、電源を入れてシャッターを押すだけで写真が撮れるカメラ。レンズはヘキサノン38mm f2.8。電源は単三電池×2本。
ちなみにC35MFの"MF"は"マルチファンクション"だそうです。
左からAFモジュール、ファインダー、ストロボ |
フィルムインジケーター付き |
シンプルな操作部 |
1、安い
現在(2018/11/9)、オークションサイトやフリマアプリで検索してみると、1,000~2,000円くらいで売買されている。中古カメラ店だともっと安いかも。ハードオフのジャンクとかであれば数百円。なぜか。そもそもフィルムカメラにもう需要がない。フィルムブームはここ最近あるのだけれど、注目されるカメラはこのカメラよりもう少し前の時代のマニュアルフォーカス・手動露出のレトロなカメラ達か、90年代~2000年代の成熟した高級コンパクトなど。
それ以外のカメラ達はほとんど同じような値段。
ましてやこのカメラはAF・AEがあるので撮る分には現代のカメラと変わらないし、金属ボディではなく軽量なエンジニアリングプラスチックと、レトロ感を求める層には魅力的ではないかもしれない。
(ちなみにC35シリーズ初代、C35とかも安いけどC35MFよりは高いことが多い9
でもそのおかげで安く入手できる。
2、ヘキサノンで良く写る
Lomography400 |
f2.8のレンズで暗所でも一応頑張れる |
すっきりくっきり |
C35MFはコニカ自慢のヘキサノン 38mm F2.8の単焦点。なかなかちゃんと写る。
でもちょっと周辺減光もある。適度に昔のカメラを楽しめる。
3、簡単
このカメラ、最初に書いたようにAF、AE、オートフィルムローディングがついている。だから、フィルムを入れれば自動で巻き上げてくれるし、撮影するときは電源を入れて、シャッターボタンを押すだけ。
ピンボケも露出が合ってないこともない(現代のカメラ並みにはいかないけれど)。
小さくて軽い(だってプラスチックだし)から気軽に持ち出して撮るってことができる。
慣れてなくても使えるから友達と旅行に行って写真を撮りたいときにもたつくこともない。
フィルムカメラだからってピントも露出もマニュアルでやるのも楽しいけれど、シンプルに簡単にただフィルムを楽しむのも良いと思う。
作例
今、コンパクトカメラやミラーレスでフルサイズ、単焦点ってなるとハードルが一気に高くなるけど、このカメラならハードルは驚くほど低い。
フィルムはお金がかかるとか現像してくれるところが無いってこともあるけれど、今はネットで1本500円前後でデータ化までしてくれるお店もある(プリネット1、桜カメラなど)。
単純に35年前のカメラでシャッター押すだけってすごいことかもしれない。
簡単に、シンプルにフィルムを楽しむのも良いんじゃないでしょうか。